中小の海外M&A支援

めぶきフィナンシャルグループの常陽銀行は25日、中小企業の海外での合併・買収(M&A)を支援するため、政府系金融機関の国際協力銀行(JBIC)と新たに一般融資協定を締結した。JBICから米ドル建て融資を受けることで、取引先の海外事業の安定化を後押しする。
協定によると、融資枠は2千万ドル(約21億円相当)。
発展途上国などで事業展開する取引先企業や現地法人を対象とする。
常陽銀行はJBICと米ドル建ての融資枠を設け、融資額の70%(中堅・中小企業以外は60%)を上限に、JBICから資金を調達する。企業側は海外でのM&Aや災害対応の資金などに充てる。
これまで融資の使途は設備投資が中心だったが、海外への進出。事業拡大に際し、現地企業を買収するケースが増えており、「取引先のニーズに答えた」(同行)としている。
良好は2月、中小企業の海外展開を支援するため、一般融資協定を締結した。今回、融資対象にM&Aを加えた。
同協定の締結は北関東に本店を置く地方銀行で初めて。
同日、水戸市南町の常陽銀行本店で寺門頭取とJBICの林信光専務が調印した。寺門頭取は「今回の協定締結で、海外進出の支援体制が一層充実した」と強調した。

ベトナム法人に融資

常陽銀行は25日、JBICとの協定に基づき、プラスチック製品製造販売の弘英産業(東京)のベトナム法人に米ドル建て融資を行うと発表した。
融資を受けるのは、現地法人のコウエイ・トダ・インダストリーズ。融資総額100万ドル(約1億3000万円)で、うち70万ドルをIBICから同行が調達した。同社は機械設備の購入に充てる。融資期間5年。